類似品との比較

 世の中には何らかの理由で、紛らわしい商品名称が使われることがあるようです。
例えば、「第3のビール」。 これはビールなのか?それとも別のモノなのか?
多分にメディア、広告代理店のなせる業としか言いようがないように思われます。

企業が研究開発して新たに「新製品」を市場に出すことには大いに意味があります。
しかし、ビールではないのに、「ビール」という名称を使っていないからといって、ビールの缶と類似のデザインで、更に「泡」や「麦」や「ホップ」などの語や図案や商品名を用いることで、購入者が(勝手に)ビールを想起するように作られています。

ヨーロッパでは Authenticité(本物)が価値として尊重されています。そのため厳格なワイン法がワインを規制しています。一方、日本にはワイン法は存在しません。

行き着くところ、「私にはこれがビール」、「私にはこれがワイン」と購入者が納得されていれば問題無しとなるのでしょうが、本来の味わいは一体どこに行ってしまうのでしょうか?商品を供給する側の者として、「売れれば良い」といった商業至上主義を見直す必要があるように思えてなりません。

  ドラフトワイン・システム社
樽生スパークリング・ワイン®
PRODRY 
SP社樽詰スパークリングワイン
(下記写真) 
生産者 モンテルヴィーニ社 国産ビールメーカー
原料ブドウ プロセッコ・トレッビアーノ(果実) 輸入ブドウ果汁 (注1)
原産国 イタリア(輸入ワイン) 日本(国産ワイン) (注2)
アルコール度数 11度 9度
スパークリングワイン製法 シャルマ方式 (注3) 不明
酸化防止剤 亜硫酸塩(通常ワインと同様)
無し
保存料 不使用 ソルビン酸カリウム
酸味料 (注4) 不使用 使用
日本での販売開始時期 2006年8月 2012年11月
販売方法 ドラフトワイン・システム社直接取引 酒販店取引

この比較表は、現物の写真およびプレス発表された事実に基づいて作成しています。

 

注1、注2 「輸入ブドウ果汁」「国産ワイン」: 

北海道ワイン株式会社 嶌村彰禧氏著 「完全国産主義」によれば、ワイン法のない日本における国産ワインの一般的な定義は次のとおりです。
①日本国内で国産原料から製造されたワイン。
②右項目に輸入ワインをブレンドしたワイン。 
③輸入濃縮果汁を加水発酵したワイン。
通常ボトルワインでは裏ラベルに「輸入ブドウ果汁使用」等の記載がされています。 サーバー等での抽出を行う樽詰ワインの場合は、商品のキャップにはその表示があってもメニューやグラスに表示されていない(表示する法的義務はない)ので消費者の皆様には分かりません。 消費者の皆様には見えないからこそ間違いのない本物をご用意することが必要です。 「輸入ブドウ果汁」が原料であるのに輸入ワインであるかの表記をしたり、曖昧な表現での販売方法や宣伝方法は、消費者に対して余りに不誠実な行為であり、日本のワイン市場の発展を脅かす行為です。

注3 「シャルマ方式」:

一次発酵を終えたワインを、大きな圧力釜のようなタンク内で二次発酵させます。その時に発生する炭酸ガスがワインに溶け込んでいます。安価なスパークリングワインのように、後から炭酸ガスをワインに注入する製法ではありません。

注4 「酸味料」:

本物のワインでは決して酸味料を添加することはありません。
酸味料とは、詳細は不明です。ワインによってはビタミンCが添加されていることがありますが、それはLアスコルビン酸のことで保存料のひとつで酸味料ではありません。 酸味料とは清涼飲料水等に酸味をつけるために使用されています。

 

樽生スパークリング・ワイン
イタリア産ワイン

樽詰 スパークリングワイン
酸味料、保存料:ソルビン酸K
輸入ブドウ果汁使用の表示あり

 

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